第1回CBN色彩講座「SCIENCE of DESIGNと色彩」  2015年9月12日

向井周太朗武蔵野美術大学名誉教授をお招きして

CBNは、2003年に武蔵野美術大学を退官された向井周太郎名誉教授をお招きして、2015912日(土)に第1CBN色彩講座「SCIENCE of DESIGNと色彩」を開催しました。

 

向井周太郎先生は1950年代に、バウハウスの直接の流れを汲んだドイツのウルム造形大学に留学し、マックス・ビルやオトル・アイヒャーなどの世界のデザイン界をリードする人物たちに学んだ後、武蔵野美術大学で、新しいタイプの人材の育成とデザイン学の形成をめざして基礎デザイン学科(英語表記:SCIENCE of DESIGN学科)を設立し、永くその学科の主任教授として、デザインや色彩の理念を若い学生たちに説いてきました。

このセミナーは、向井周太郎先生に、当時の色彩デザインの考え方などについて、お話をお聞きしようとしたものです。


色彩講座の前半は、向井先生が教鞭をとられた基礎デザイン学科の2期生であり、現在武蔵野美術大学教授でもある、カラーサロンでおなじみの色彩計画家 吉田慎悟氏のお話です。吉田教授には、当時ご自分が受けていた色彩論――基礎デザイン学科では「視覚方法論」に含まれていた――で課題として提出した多くの作品を手にしながらの、課題の狙いや制作の苦労などのお話しをうかがいました。

 

次いで、向井先生から、基礎デザイン学科創設のお話を皮切りに、当時ウルム造形大学の学長だったマックス・ビル氏との思い出や、ウルム造形大学の造形教育のお話しなどを展開していただきました。

 

当日の色彩講座に参加された方にとっては、大変貴重な2時間となりました。

この講座の詳細は追ってまとめられる予定になっています。